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クリスマスにイチゴ不足と材料高騰 二重の痛手 栃木県内の洋菓子店でも

クリスマスシーズンですが、ケーキに欠かすことができないイチゴが今年は猛暑の影響などで手に入りにくい状況になっています。加えて材料費の高騰が栃木県内の洋菓子店にも追い打ちをかけています。


店のショーケースには、旬の食材を使った色鮮やかな自慢のケーキが並びます。クリスマスの飾り付けがされた宇都宮市下栗町にあるこちらの店では、午前10時のオープンと同時に次々と客が訪れました。

店の作業場では、旬のイチゴを使ったケーキ作りの真っ最中。店主の田中泰宏さんです。

田中さん「クリスマスは特別店としても客に感謝伝える時期」

店では、10月末からクリスマスケーキの予約を開始し、早々に完売する商品もあるほど、この時期は1年間で一番の書き入れ時となります。クリスマスと言えばイチゴは欠かせません。しかし8日、生産農家から電話がありました。

田中さん「希望の量がそろえられない」

猛暑などの影響でイチゴの出来が良くなかったり大きくなり過ぎてしまったりして、ケーキに使いやすい大きさのイチゴが手に入らないかもしれない状況だというのです。加えてイチゴの価格は年々上がっていて、総務省の小売物価統計調査による価格の推移では、1キロの値段は、2024年12月が全国平均3225円。その5年前の同じ時期と比べて千円近く上がっています。

『物価の優等生』とされたタマゴでさえ、「エッグショック」と言われた2年前の価格を超える勢いで高騰しています。

この店では、クリスマス期間中にイチゴは1000パック、タマゴは、月300キロほど使うため、影響は少なくありません。そのため、看板商品のイチゴのショートケーキは、120円の値上げを余儀なくされました。そのほかの商品も逆に、これまでより材料のレベルを上げて付加価値を付けることで、値上げへの理解を求めてきました。

イチゴの仕入れへの苦労と材料費の高騰…。価格転嫁は追いついていないといいますが、商品アレンジや企業努力で乗り切ろうとしています。

田中さん「マイナスにとらえても仕方がないので、できることをやるだけ」
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