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県内ニュース 相次ぐ水害なぜ? 9月は防災月間 命を守る備えを 栃木県 9月1日は防災の日です。7月の足利豪雨や8月の千葉豪雨など、水害によって人々の命が脅かされる事態が相次いでいます。これほどまでに頻発・激甚化しているのは一体なぜなのでしょうか。原因の究明と対策は喫緊の課題で命を守るために私たちが取るべき行動について考えます。

地面に強くたたきつける雨。歩道と車道の境目が分からなくなり、車が通ると濁流の波が発生します。今年7月に足利市で発生した集中豪雨や8月の千葉豪雨、直近では石川、富山、福井など、各地で激甚化する大雨が人々の命を脅かしています。この殺人級とも言える豪雨が頻発しているのはなぜなのでしょうか。宇都宮地方気象台の中根秀行気象情報官に聞きました。

まず、気象庁による統計をもとに数値の変化を見てみますと・・・。1年間で、1日に100ミリ以上の非常に激しい雨が降った日数を表したこちらのグラフ。変化を示す赤色の線は右肩上がりになっています。一方、宇都宮を含む全国51地点の観測結果では、「雨の降らない日」も増えているというのです。中根さんは、極端な気候状況を生む要因の1つとして地球温暖化をあげます。

(宇都宮地方気象台 中根秀行気象情報官)
「気温が上がると雲に蓄えられる水分量が増える。限界まで水分を溜めるため雨が降らない日が続くが溜まると一気に降る」

2025年9月の世論調査では、日常生活で感じる気候変動の影響について、「雨の降り方の激しさ」と「洪水などによる気象災害の増加・激甚化」と回答した人がいずれも7割を超え、多くの人が近年の雨の変化を感じていることが分かります。次に、ここ10年ほどで頻繁に耳にするようになった「線状降水帯」について考えてみます。「雷都」と呼ばれる宇都宮。夏場の夕方によく雷雲が発生することがその所以ですが通常であれば1時間ほどで雨はやみます。しかし・・・

(宇都宮地方気象台 中根秀行気象情報官)
「線状降水帯は同じところにベルトコンベヤーのように雲が流れ込み100ミリ以上の雨が何時間も降る」

線状降水帯による水害を回避することが難しい理由は、予想のしづらさにあるといいます。目で見てわかる台風とは違い、線状降水帯はどのような条件でいつ、どこで発生するかなど、そのメカニズムはまだはっきりと分かっていません。こうしたなか、気象庁は3時間以内に線状降水帯による大雨が発生する可能性を伝える「直前予測」を発表しています。中根さんは、足利市の豪雨のように必ずしも線状降水帯にならなくても災害級の雨を降らせる可能性は十分にあるとして、水害から命を守る行動を呼びかけています。

(宇都宮地方気象台 中根秀行気象情報官)
「非常用持ち出し袋を確認したり排水溝の水はけを良くしたりするなど備えを。線状降水帯は予報が難しいので常に最新の情報を入手して」

足利市の消防本部です。7月17日の夜に、山間にある小俣町では豪雨によって発生した土砂崩れに住宅が飲み込まれ2人が亡くなりました。その時、救助にあたった阿部浩和さんです。

(阿部浩和さん)
「夜間で状況が把握しづらく冠水もしていたので困難を極めた」

足利市消防本部によりますと、豪雨による通報件数は228件。道路の冠水や住宅への浸水、車の水没など、市内各地で被害が発生し混乱を極めました。

(阿部浩和さん)
「台風と違い、いつ発生するかが分からないので日々の訓練が重要だと改めて感じた」

では、突然やってくる水害に私たちはどう備えればいいのでしょうか。

(足利市消防本部 室岡輝明さん)
「ハザードマップを見て避難経路を確認し家族の連絡先を把握」

災害が発生し、身の危険を感じた時は自治体などの避難指示を待たず建物の高い場所への垂直避難を含めた自主的に「できる避難」をすることも大切だといいます。道路が冠水している状態で避難所へ向かうことは、逆に危険になる可能性もあり、実際、足利市では、2019年の東日本台風で車が水没し女性が亡くなる被害がありました。水圧により車のドアが開かなくなった際の脱出用ハンマーを積んでおくことや携帯電話での通報時に位置情報を示すGPS機能をオンにすることも自分の命を守ることにつながります。

(足利市消防本部 室岡輝明さん)
「災害時はすぐに救助へ迎えないこともあるので自分で自分の命を守り地域の人と助け合うなど命を守る行動を」
2026年09月02日

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