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「緊急銃猟」を想定したクマ出没対応訓練 栃木県が那須町などと合同で実施 那須町旧大沢小学校

市街地でクマが出没した時に、自治体の判断で緊急的に銃での駆除が可能となったことを受けて栃木県は29日、那須町でこの「緊急銃猟」を想定した訓練を、初めて実施しました。

9月から施行された改正鳥獣保護管理法により、クマなどが人の日常生活圏に現れ危害を及ぼす恐れが迫った場合などに限り、自治体が緊急的に銃を使った駆除、「緊急銃猟」をハンターに委託することができるようになりました。

栃木県内では、今年6月、那須塩原市の山から離れた住宅地で男性がクマに襲われ頭に大けがをしていて、県は29日、那須町の小学校跡地で緊急銃猟を想定した、初めての訓練を行いました。

訓練には那須町や猟友会、警察などからおよそ60人が参加し、近くの住民から「クマが校庭にいる」と通報を受けた後、現地に対策本部を設置。対策本部では「捕獲手段が銃猟以外にない」などの、緊急銃猟を実施するための4つの条件を確認して、駆除することを決めました。

その後、クマがいる場所から半径200メートル以内を立ち入り禁止区域として、ハンター4人に「緊急銃猟」行う許可証書を交付しました。そして、銃弾がクマの背後に飛んでも安全が確保できる「バックストップ」があることを確認すると、町の職員の指示で発砲し、新たな制度への対応手順を確かめていました。

県は「緊急銃猟」の手引きを今年度中にも策定して、市や町のマニュアル作成を支援する予定です。
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