2021年03月01日(月)のニュース
県と宇都宮市は1日、新たに8人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。累計4,101人、療養者127人、このうち重症3人、入院調整中20人。感染が確認されたのは、宇都宮市と栃木市、足利市の10歳未満の小学生から70代までの男女8人で、このうち宇都宮市の40代と60代の女性は県内27例目のクラスターが発生した宇都宮西ヶ丘病院の患者。また県は、大田原市内の事業所で2月27日までに9人の感染が確認されたとして、38例目のクラスターと認定した。埼玉県は7人死亡61人感染、茨城県は1人死亡53人感染、群馬県は15人の感染を発表した。
発生から9日目を迎えた足利市の山林火災について、和泉聡市長は1日、会見を開き、午後4時に鎮圧したと発表した。これに伴い、市内の305世帯に出していた避難勧告を解除し、すべての避難所を閉所、避難者全員が自宅に戻った。また、北関東自動車道の足利インターチェンジと太田桐生インターチェンジ間の通行止めは午後5時に解除された。
1日、県内ほとんどの高校で卒業式が行われた。足利市西宮町の足利工業高校は、発生から1日で9日目を迎えた山林火災で被害を受けた両崖山と天狗山のふもとにあるが、火災が鎮圧に向かったため、卒業式は予定通り1日に行われた。3年生190人は無事にこの日を迎えられた喜びを胸に、慣れ親しんだ学び舎を巣立った。中には、今回の山林火災で地元の寺から仏具などを運び出すボランティアをした卒業生もいて、消火活動に力を尽くす人々への感謝の思いを語った。
足利市の両崖山一帯で起きた山林火災は1日、発生から9日目を迎え、延焼はほぼ収まっていて、きょう中に鎮圧する見通し。1日は午前6時半から栃木県と群馬県の消防隊員およそ80人が山に入り、上空の防災ヘリコプターなどと連携し、燃えている場所を探しながら消火作業に当たった。足利市によると、延焼はほぼ収まっていて、きょう中にも鎮圧を宣言するとみられる。火災の影響で24日から休校が続いていた第一中学校は1日から通常通り再開し、塚田良雄校長は「再開に心から安堵している。生徒たちは普段と変わらない様子に見えたが、担任を中心に寄り沿いながら対応したい」と話していた。