2021年01月30日(土)のニュース
大学入学共通テストの第2日程が30日から全国64会場で始まった。新型コロナウイルスによる去年春の一斉休校で学習が遅れた現役生や、第1日程を体調不良や事故などで欠席した受験生たちの追試験や再試験を兼ね全国計2516人が対象。追試験の対象者はセンター試験通じ過去最多の1721人。宇都宮大学でも対象者32人の追試験が行われ、地理歴史と公民など4教科が行われた。2日目は理科と数学が行われる。国公立大学の願書締め切りは例年より2日伸びた来月5日。
新型コロナウイルスに関して県と宇都宮市は30日、新たに24人の感染を確認したと発表した。栃木県が緊急事態宣言の地域に追加された今月13日以降では、2番目に少ない数字となった。また宇都宮市の病院で医療従事者5人と患者2人の感染を確認。すでに感染が判明していた医療従事者1人を加えこの病院では8人の感染を確認し、県32例目のクラスターと認定された。一方、新たに3人が死亡し、県内の死亡者は計45人に。感染者の累計は3,755人。
宇都宮市に本社を置くクリーニング店運営の「不二ドライ」が、学生服を無料で洗濯するサービスを始めた。新型コロナウイルスの影響で家計の負担が増えている子育て中の家庭を応援する狙いで今月からサービスを始めた。県内54店舗で行い、幼稚園から高校までの制服を1人1回5点まで利用できる。来月2月13日と27日の土曜日にも受け付けを行い、翌日の夕方には仕上げるようにして月曜から通学する子ども達を支援していく考え。
県などによると30日、県内で感染が確認されたのは24人。内訳は県発表分が15人、宇都宮市分が9人。その他、新たに3人の死亡が確認された。
※夜9時のニュースでもお伝えします。
【1月29日現在(県HPより)】
・新規感染者数(直近1週間):223人(最高レベルの特定警戒)
・直近と先週1週間の新規感染者数の比率:0.5(感染観察)
・感染経路不明割合(直近1週間):39.5(感染拡大注意)
・検査陽性率(直近1週間):4.2%(感染拡大注意)
・病床の稼働率:47.8%(感染厳重注意)
・重症病床の稼働率:37.0%(感染厳重注意)
・確保病床数・宿泊療養室数に対する療養者数の割合:107.1%(最高レベルの特定警戒)
※警戒度は上から順に「特定警戒」「感染厳重注意」「感染拡大注意
」「感染観察」
新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、宇都宮市は29日実施本部を設置した。去年12月に準備班を置き、宇都宮市保健センターなど市有施設17カ所を集団接種の会場として確保。さらに増やすことを検討している。
国の計画ではワクチン接種は医療従事者から始まりその後、高齢者、基礎疾患を有する人や、高齢者施設などの従事者、それ以外の人の順番で受けられる見通し。
ワクチンは1人あたり2回接種するため宇都宮市で想定される接種件数は約104万回。これは、子ども向けの4種混合ワクチンなど市内の医療機関で年間に行われる各ワクチン接種の約6倍にあたる。今後は、医師や看護師の確保が課題で関係団体と調整を進めていく。
栃木労働局は29日、去年12月の有効求人倍率は1・01倍で6ヵ月ぶりに1倍を超えたと発表した。しかし「1月に緊急事態宣言を受けて個々の業種に影響が出るのは間違いない。1倍を超えても楽観はまったくできない」としている。
※有効求人倍率:1.01倍で前月比0.05ポイント上回る。2ヵ月連続上昇
【主な産業別の状況】※前年同月比
【建設業】20.6%減少、2月ヵ月連続前年比増。公共工事請負などで増員のため求人提出あり
【製造業】20.6%減少、12ヵ月連続で前年比減少。医薬品など受注増の増員見られたものの感染再拡大の先行き不安で雇用維持傾向
【運輸業・郵便業】21.8%減少、15ヵ月連続前年比減少。タクシー・団体バスなど更に低調。
【卸売業・小売業】21.8%減少、12ヵ月連続前年比減少。宿泊施設や飲食店の受注大幅減。イベント中止や年末年始の売り出し縮小も響く
【宿泊業・飲食サービス業】32.1%減少、6ヵ月連続前年比減。特に宿泊業は6割強の減、12ヵ月連続の減少。大型施設含めた多くの事業所で求人見合わせ。その他居酒屋を中心に忘年会・新年会の予約が入らず客足減少。
【生活関連サービス業・娯楽業】37.7%減少。10ヵ月連続前年比減。美容室・エステ・ジムなどの事業所で求人見合わせ。スキー場やゴルフ場でも去年あった求人が提出されないなど
【医療・福祉】2.7%増。3ヵ月ぶりに前年比増。恒常的に人材不足だが、感染再拡大で看護師や介護士、有資格者の人手不足感は特に厳しさを増している。